コラム

【初心者必見】バック駐車が簡単にできる7つのステップ!駐車が上手くなるコツを解説。

立体駐車場で両隣に車が停まっており、車両間隔がやや狭く見える状況。満車に近い駐車場ではバック駐車が苦手な初心者にとって大きなプレッシャーとなり、隣の車に接触しないよう慎重な操作が求められる場面を示している。

多くの方の安全運転講習をしてきましたが、特に多い運転のお悩みがバック駐車です。混雑しているショッピングモールやアウトレットなどの駐車場では焦ってしまい、バック駐車が苦手と感じている人がとても多いです。

では、ここでバック駐車が苦手と感じている方へ質問です。
バックモニターに頼りながら、バック駐車をしていることに心当たりはありませんか?

車のバックモニター画面。駐車スペースと後方の車両が映し出され、赤・黄・緑のガイドラインで距離感を示している。

バックモニターに頼りすぎてしまうと、車両の位置感覚がつかみづらくなることがよくあります。このバックモニターの内容は、とても重要ですので後ほど詳しく説明していきます。

今回のコラムでは、バック駐車が苦手な方でも簡単にできるバック駐車のコツを7つのステップに分け、徹底解説していきます。この7つのステップさえ覚えてしまえば、どんな駐車場でも停めることができますので、ぜひ最後までご覧ください。

必ずやるべきバック駐車7つのステップ

20〜30代の女性ドライバーがバック駐車に挑戦している様子。
これより先は、ご自身が実際にバック駐車をしているところを想像しながら、コラムを読み進めてみてください。

ステップ1:停めたいスペースに寄せる

まずは第1ステップへ進む前に、駐車したいスペースを決めましょう。下の画像に駐車場のイラストを掲載しています。今回は、右側の赤いスペースへ駐車することにします。ここで重要なことは、下の画像の【安全な寄せ方】のように右側の駐車したいスペースへ車をしっかり寄せることです。


バック駐車の第1ステップを解説する図解。安全な寄せ方では、駐車したい右側のスペースへ車をしっかり寄せ、左側に十分なスペースを確保できることを示している。逆に危険な寄せ方では、右側に寄せていないためバック時に左側の停車中の車両と接触するリスクが高まることをわかりやすく比較している。
なぜ駐車したいスペース側へ事前に車を寄せておくのか?
その理由は、画像下側の【危険な寄せ方】を見ていただくと分かりやすいです。車両を反対側(=この場合左側)のスペースへ寄せてしまうと、バック時に左側に駐車中の車両と接触してしまう危険性があるからです。
今回のように右側の駐車スペースに駐車したい場合は、まずは右側にしっかり寄せて左側にスペースを作ることが重要ですので覚えておきましょう。

寄せる時のイメージとしては、車と駐車スペース白線との距離が約1m以内の間隔になれば完璧です。

バック駐車のステップ1として、停めたいスペース側に車を寄せるイメージ図。右側の駐車スペースに停めたい場合は、車を右側にしっかり寄せて左側にスペースを確保するのが安全。車と白線との距離が1m以内になれば理想的な寄せ方で、逆に左に寄せると隣の車と接触する危険があることを示している。

ステップ2:白線に体を並べて停める

ステップ1で駐車したいスペースへ寄せることができたら、その状態でゆっくりと車を発進させます。発進時、ハンドルが曲がることのないよう注意しましょう。

ここからがステップ2のポイントです。ゆっくり発進しながら、下の画像のように駐車したいスペースの奥側白線(=画像では赤線)と自分の体が横に並んだら停まるりましょう。

バック駐車のステップ2を解説する図。駐車したいスペースの奥側の白線と運転者の体を横に並べるタイミングで車を停止するのがポイント。白線にしっかり体を合わせて止まることで、その後のバック駐車がスムーズに進み、駐車位置のズレを防げることを示している。
ここまでがバック駐車で最も重要な事前準備です。ステップ1とステップ2がしっかりできていないと、ステップ3以降の駐車位置もズレてしまうので、何度も繰り返し練習しましょう。

ステップ3:反対方向にハンドルを全切り

ステップ3では”バック駐車時のハンドル操作”という多くの方が苦手意識のある動作を解説していきます。ここをマスターできればバック駐車が一気に上達するので、ゆっくり丁寧に練習するよう意識しましょう。

ステップ2で、白線に体を並べて停めるところまでやってきました。ステップ3では、停めたい駐車スペースとは反対の方向(=今回の場合は左回し)にハンドルを全部切ってみましょう。この時、車は停車した状態でハンドルを切るようにしましょう。

ステップ4:ミラーで白線を探す

さて、ハンドルを全開に切った状態で、次にステップ4ではミラーを活用していきます。ここはとても重要です。ミラーで自分が停めたい駐車スペースの白線を確認できるまで、ミラーを見ながらゆっくり車を発進します。

文章では分かりにくいので、下の画像で詳しく解説していきます。
下の画像は、▶︎ステップ3:反対方向にハンドルを全切りするところまで終えた状態のミラーの見え方です。


バック駐車ステップ4の解説図。サイドミラーに複数の白線が映っているが、これらは停めたいスペースの奥側白線ではなく、隣の駐車スペースの線である点に注意が必要。ステップ2で体を合わせた白線を見失いやすく、バック駐車の際のミラー確認で位置感覚を誤りやすい難しいポイントであることを示している。
上の画像のミラーには、駐車スペースの白線が複数映っていることがわかりますね。この線は駐車したいスペースの白線ではなく、目的とするスペースの隣スペースの白線が映っています。ここで問題なのが、ステップ2で体を並べて停めた白線が、どの線だったか分からなくなってしまうことなんです。これこそ、バック駐車の難しいポイントです。

そこで、とても重要となることが、ステップ4のミラーを活用して、停めたい駐車スペースの白線を探す作業です。

バック駐車ステップ4の解説図。ハンドルを反対方向に全切りした状態でゆっくり前進すると、サイドミラーに3本目の白線が現れ、停めたい駐車スペース奥側の白線を正しく確認できる。複数の白線の中から目的の白線が1本だけ映る状態になるまで前進することが、正確なバック駐車の位置決めにつながる重要なポイントである。

ハンドルを反対側(=左回り)に全開で切った状態から、ゆっくり前進すると、やがてミラーに自分が停めたいスペース奥側の白線(ステップ2で体を並べた白線)が見つかります。複数映っていた白線が、下の画像のように停めたい駐車スペース奥側の白線1本しか映らない常態になるまで車を前進させます。このミラーの見え方、とても重要なので覚えておきましょう。

バック駐車ステップ4の解説図。サイドミラーに停めたい駐車スペース奥側の白線が1本だけくっきり映ったら、左に全開で切っていたハンドルをまっすぐに戻すタイミング。ハンドルは2回右に回すことで正面に戻り、次の駐車動作にスムーズに移れることを示している。

上の画像のように、停めたいスペース奥側の白線1本がしっかりとミラーに映ったら、左全開に切っていたハンドルをまっすぐに戻します。
ハンドルは、2回(=今回は右に)回すとまっすぐ正面に戻ります。

ステップ5:バックで入れて下がる

ステップ5では、シフトレバーをバックに入れて、実際に下がっていきます。下がる時に重要なことは、バックモニターに頼りきるのではなく必ず両方のミラーを見比べることです。コラム冒頭でもお伝えしましたが、バックモニターに頼りすぎてしまうと、まっすぐバックしたつもりでも曲がってしまいます。
下がるポイントとしては、ミラーを見ながら先ほど見つけた白線(停めたいスペースの白線奥側)を踏むようにハンドルを(=今回の場合右に)回し調整しながらバックで下がっていきます。


バック駐車ステップ5の解説図。シフトをバックに入れ、サイドミラーで白線を確認しながらゆっくり後退していく場面。停めたいスペース奥側の白線を踏むイメージでハンドルを調整し、バックモニターに頼らず両方のミラーを見比べながら下がることが重要であることを示している。

この時、反対側のミラーについても、車両が白線の枠内にしっかり収まっているか必ず確認するようにしましょう。


バック駐車ステップ5の解説図。反対(左)側のサイドミラーを確認し、車両左側が駐車スペースの白線枠内にしっかり収まっているかをチェックする場面。片側のミラーだけでなく両方を確認することで、正しい位置にまっすぐ停めることができる重要なポイントを示している。

ステップ6:線とボディが平行になったら一旦停止

さて、ステップ6では、バックに入れてどの程度まで下がれば良いか目安をお伝えします。ミラーを見ながらバックで下がっていると、下の画像のように白線と車のボディが平行になる瞬間があります。この瞬間が来たら、一旦車を停め、ハンドルをまっすぐ正面に戻し下がります。


バック駐車ステップ6の解説図。サイドミラーに映る白線と車のボディが平行になった瞬間が、停止の目安となることを示している。このタイミングで一旦停止し、ハンドルをまっすぐ正面に戻してから再びバックすることで、駐車位置が安定し正確に枠内へ収まる。

ステップ7:バックモニターで最終位置を確認

ステップ7で、ようやくバックモリターを活用する時が来ました。バックモニターは、どの程度下がれば良いか最終確認として活用しましょう。目安としては、下の画像を参考にしてください。

「バック駐車ステップ7の解説図。バックモニターに映る白線の位置と実際の車両後方の距離感を比較している。モニターでは白線が近く見えても、実際にはスペースが残っていることがあり、バックモニターは下がる距離を確認する最終目安として活用するのがポイント。事前に自分の車でモニターと実際の距離感の違いを確認しておくことで、安全で正確な駐車につながる。

ぜひ、ご自身の車でもバックモニターから見た白線の位置と実際の距離とを事前に確認してみてください。この見え方の違いを知っておくことで、バックモニターをより正確に活用できると思います。

応用編①:スムーズに行うコツ

さて、7つのステップを順に解説してきました。バック駐車が苦手な方にとっては、やや難しく感じるかもしれません。この7つのステップをしっかり身につけることが、スムーズなバック駐車の近道です。
もう一度、7つのステップを復習してみましょう。

バック駐車7つのステップまとめ

  • ステップ1:停めたいスペース側にしっかり寄せる
  • ステップ2:白線に体を並べて停める
  • ステップ3:停めたい方向と反対にハンドルを全切り
  • ステップ4:ミラーで停めたいスペースの白線を確認
  • ステップ5:左右のミラーを確認しながら白線を踏むようハンドル調整しバックで下がる。
  • ステップ6:白線と車のボディが平行になったら一旦停止し、ハンドルをまっすぐに戻す
  • ステップ7:バックモニターで最終位置を確認して駐車完了


バック駐車の基本7ステップをまとめた図解。ステップ1で停めたいスペース側に寄せ、ステップ2で白線に体を並べ、ステップ3で反対方向にハンドルを全切り。ステップ4でミラーに映る白線を確認し、ステップ5では左右のミラーを見比べながら白線を踏むようにバック。ステップ6で白線と車体が平行になったら一旦停止し、ハンドルをまっすぐに戻す。最後のステップ7でバックモニターを使い最終位置を確認して駐車完了。初心者でも流れが理解しやすい駐車の7ステップを視覚的に整理している。

応用編②:隣りに車が停車している場合

次に、両隣りのスペースに車が停車している場合のバック駐車の方法を解説していきます。まずは、ステップ1からステップ4までの基本に沿って進めていきます。
ステップ5のようにバックで下がる時のバックモニターの見え方は、下の画像のように映ります。

バック駐車の応用編②を解説する図。駐車場の隣スペースに車両が停車している状況をバックモニター越しに確認した様子。画面には隣の車のヘッドライト部分しか映らず、バックモニターだけでは距離感がつかみにくい点が分かる。バックモニターは便利だが、隣の車両との位置関係を把握するには限界があり、左右のミラーや目視確認と併用する必要があることを示している。
バックモニターで見ると、隣の車両が分かりにくく距離感もよくつかめません。
繰り返しになりますが、ここで重要なことは必ずミラーで左右を確認することです。ミラーで確認してみると、下の画像のように自分の車のボディと隣の車のボディの隙間があることが分かります。この隙間があれば、絶対に車同士がぶつかることはありません。

バック駐車時に左右のミラーで確認する重要性を解説する図。上段は安全な状態で、ミラーに映る自車と隣の車の間に明確な隙間(赤いスペース)があり、車同士が接触する心配がない。下段は危険な状態で、自分の車のボディ延長線上に隣の車が重なって映り、接触リスクが高いことを示している。バックで下がる際は必ず両側のミラーを確認し、隙間を保ちながら駐車することが安全のポイントである。
上の画像の下側【危険なバック駐車の状態】のように、自分の車のボディの延長線上に隣の車両が重なってしまう状態は、車同士が接触し大変危険です。バックで下がる時は、必ず左右のミラーで車両同士の隙間を確認し、埋めるように入っていくようにしましょう。隣に車両が駐車していると、当然駐車スペースとしては狭くなりますが、隙間が開いてれば、絶対にぶつからないということを覚えておきましょう。

ステップ5で、車両同士の隙間を確認しバックで下がったら、次は基本のステップ6のボディと白線が平行になったことを確認し、ハンドルをまっすぐに戻します。最後はステップ7のバックモニターで目安のラインまで下がったらバック駐車は完了です。

まとめ

バック駐車の7つの基本ステップは理解できましたか。慣れるまでは区画が広く、空いている駐車場での練習をお勧めします。この基本の7ステップを繰り返すことで、バック駐車のコツを早く身に付けることが出来ます。今回お伝えした内容を実際に生かしていただいて、是非ペーパードライバー卒業に向けて頑張ってください。

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