コラム

車の警告灯・警告音まとめ | 走り出す前に知りたい”赤・黄”の本当の意味

車の警告灯・警告音

運転中に突然点灯する警告灯や、聞き慣れない警告音。
「え、これ何?」と思った瞬間、ドキッとしてしまうのはとても自然な反応です。

本当は誰かに聞きたい。でも、「免許を持っているのに今さら聞けない」と、そのまま不安を抱えて走り続けてしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、警告灯の色にははっきりとした“危険度の目安”があります。
それを知っているだけで、運転中の不安はぐっと小さくなります。

本記事では色別の意味や警告音、セルフチェックを簡潔に解説します。

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警告灯の色別「危険度」と基本の読み方

警告灯

警告灯は「色」によって危険度が分類されています。この仕組みを理解すれば、パニックにならずに適切な判断ができるようになります。

色で見分ける危険度の3段階

危険度基本的な対応
赤色高いすぐに安全な場所へ停車し、エンジンを止める
黄色(オレンジ)注意早めに点検・対応が必要。走行は可能な場合が多い
緑・青・白情報表示異常ではなく、機能が作動中であることを示す

赤は「すぐ止まる」、黄色は「様子を見つつ対応」、緑・青・白は「異常ではないサイン」。

こう整理しておくだけで、突然光っても頭が真っ白になりにくくなります。

「光ったら全部危険」ではない

シートベルト未着用や半ドアなどの通知も警告灯で表示されます。色と内容を見て冷静に判断しましょう。

なぜ色分けされているのか

運転中は、標識や周囲の確認で頭がいっぱいになります。

そんな状態でも直感的に判断できるよう、信号機と同じ色分けの考え方が使われています。

必ず停車すべき赤色警告灯の種類

赤色警告灯

赤色警告灯が点灯したら、基本的には「走行を続けると危険」というサインです。以下の警告灯は特に重要なので、形と意味を覚えておきましょう。

①ブレーキ警告灯(赤い円に「!」マーク)

意味:
ブレーキ液が不足している、またはパーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかかったままの状態です。

対処法:
まずパーキングブレーキを解除してみてください。それでも消えない場合は、ブレーキ系統に異常がある可能性が高いため、すぐに安全な場所へ停車し、ロードサービスや修理工場に連絡しましょう。

初心者が戸惑いやすい理由:
発進時にパーキングブレーキを戻し忘れることは珍しくありません。「壊した!」と焦りがちですが、まずは冷静に足元を確認してください。

②油圧警告灯(オイル缶のマーク)

意味:
エンジンオイルの圧力が低下しています。このまま走るとエンジンが焼き付く恐れがあります。

対処法:
すぐに安全な場所へ停車し、エンジンを止めてください。エンジンオイルが不足していないか、オイル量を確認し、専門家に連絡しましょう。

③水温警告灯(温度計のマーク)

意味:
エンジンの冷却水温度が異常に高くなっています。オーバーヒートの危険があります。

対処法:
安全な場所に停車し、エンジンを止めて冷却水温度が下がるのを待ちます。冷却水が不足している可能性があるため、専門家に相談してください。

④充電警告灯(バッテリーマーク)

意味:
バッテリーが充電されていない状態です。走行中にエンジンが止まる可能性があります。

対処法:
すぐに最寄りの安全な場所へ停車し、ロードサービスや修理工場に連絡してください。

赤色警告灯が点灯したときの基本ステップ

  • 焦らず、周囲の安全を確認
  • 安全な場所(路肩・駐車場など)へ停車
  • エンジンを止める
  • 取扱説明書で警告灯の意味を確認
  • 必要に応じてロードサービスや修理工場へ連絡

「赤色=すぐ停車」と覚えておけば、とっさの判断に迷いません。

走行可能だが注意が必要な黄色警告灯

黄色警告灯

黄色(オレンジ)の警告灯は「すぐに危険ではないが、早めの対応が必要」というサインです。多くの場合走行は可能ですが、放置すると赤色警告に変わることもあります。

①エンジン警告灯(エンジンマーク)

意味:
エンジン制御システムの異常。センサー不良や排気ガス関連が多いです。

対処法:
走行は可能ですが、早めに点検を受けてください。異音や振動があれば無理せず停車しましょう。

②ABS警告灯(「ABS」の文字)

意味:
ABSに異常があり、急ブレーキ時に作動しない可能性があります。

対処法:
慎重に運転し、早めに点検を受けてください。

③タイヤ空気圧警告灯(タイヤ断面に「!」)

意味:
タイヤの空気圧が低下しています。

対処法:
安全な場所で確認し、補充してください。パンク時は交換またはロードサービスを呼びましょう。

④燃料残量警告灯(ガソリンスタンドのマーク)

意味:
燃料が少ない状態です。

対処法:
早めに給油してください。放置すると走行不能や燃料ポンプへの負担につながります。

黄色警告灯でやってはいけないこと

  • 「まだ大丈夫」と放置する
    →小さな異常が大きな故障につながります。
  • 消えたからと安心する
    →一時的に消えているだけの場合があります。

黄色は「猶予はあるが対応が必要」と理解しておきましょう。

黄色警告灯が不安になりやすいのは、「すぐ止まる」「そのまま走る」といった正解が一つではない場面が多いからです。

実際の運転では、その日の道路状況や交通量、車の状態を踏まえて「今どう判断するか」を求められることが少なくありません。

フレスタでは、こうした「教科書には載りにくい判断の基準」を、実際の走行シーンの中で確認しながら、元白バイ隊員監修の実践的な理論に基づいて一つずつ整理していきます。

実際にトラブルが起きたときの「まず何をすればいいのか」を映像で確認したい方は、以下の動画も参考にしてみてください。

初心者が不安になりやすい”警告音”の正体

メーター

警告灯だけでなく、警告音も不安の原因になります。音の種類と意味を知っておけば、慌てずに済みます。

よく聞く警告音とその意味

音の種類意味対処法
ピピピッ(連続音)シートベルト未着用、ドア半ドアシートベルトを締める、ドアを閉め直す
ピーッ(長い音)キーの閉じ込み警告車外にキーがあるか確認する
ピピッ(短い2回)ライト消し忘れ、キーの抜き忘れライトを消す、キーを抜く
ピーピーピー(バック時)後方の障害物に接近後方を目視確認し、ゆっくり操作する

なぜ音が鳴るのか

人間の視覚は前方に集中しやすいため、重要な情報を”音”で伝えることで注意を引く設計になっています。音は警告灯よりも緊急度が高い場合に鳴ることが多いです。

初心者が戸惑いやすいシーン

シーン①:発進しようとしたら「ピピピッ」

→ほとんどの場合、シートベルト未着用かドアが完全に閉まっていません。落ち着いて確認しましょう。

シーン②:バック駐車中に「ピーピーピー」が止まらない

→後方センサーが障害物を検知しています。音の間隔が短くなるほど近いので、一度停止して目視確認してください。

シーン③:エンジンを切ったら「ピー」と鳴り続ける

→ライトの消し忘れやキーの抜き忘れです。慌てずに該当箇所を確認すれば止まります。

警告音への正しい向き合い方

警告音は「怒られている」のではなく、「車があなたを守ろうとしている」サインです。音が鳴ったら「何を教えてくれているのか?」と考える習慣をつけましょう。

標識や駐車方法と一緒に警告灯や警告音を確認して、スムーズに運転できようにしましょう。
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トラブルを防ぐためのセルフチェック習慣

チェックリスト

警告灯や警告音に頼りきるのではなく、日常的なセルフチェックで多くのトラブルは未然に防げます。

出発前の5つのチェックポイント

①メーターパネルの確認(エンジン始動時)

エンジンをかけた直後、一瞬すべての警告灯が点灯してから消えるのが正常です。消えない警告灯がないか確認しましょう。

②タイヤの目視チェック(週1回)

  • 明らかに空気が抜けていないか
  • 釘やガラス片が刺さっていないか
  • タイヤの溝が残っているか

③オイル量の確認(月1回)

エンジンが冷えているときに、オイルレベルゲージ(黄色い輪っかがついた棒)を抜いて、オイルが規定量の範囲内にあるか確認します。

④冷却水の確認(月1回)

エンジンルームにある冷却水のタンクを確認し、液量が「FULL」と「LOW」の間にあるかチェックします。

⑤ライト類の動作確認(週1回)

ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーがすべて正常に点灯するか確認しましょう。壁に向かって光らせたり、家族に見てもらうと確実です。

「いつもと違う」を感じる感覚を育てる

  • エンジン音がいつもより大きい
  • ハンドルが重い、または軽すぎる
  • ブレーキの効きが悪い
  • 変な振動がある

こうした「違和感」は車からの小さなサインです。無視せず、早めに専門家に相談することで大きなトラブルを防げます。

【体験談】

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セルフチェックができない場合の対処法

「自分で見てもよくわからない」という方は、ガソリンスタンドやカーショップの無料点検を活用しましょう。プロに定期的に確認してもらうだけでも安心感が大きく変わります。

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正しく理解すれば、警告灯は「味方」になる

警告灯や警告音は、車が今の状態を知らせてくれる大切なサインです。色の意味や音の種類、日常のセルフチェックを身につければ、必要以上に怖がる必要はありません。今日からできるポイントをまとめました。

  • メーターパネルの警告灯位置を取扱説明書で確認
  • 赤=停車、黄色=注意と色の意味を覚える
  • 出発前に30秒だけタイヤとライトを確認する

一度きちんと整理しておくだけで、次に警告灯が点いたとき焦りません。不安を抱えたまま走るより、正しい知識を持って運転する方が、安心して行動範囲を広げられます。

「一度プロと一緒に確認したい」と感じた方は、フレスタの初回体験講習を活用してみてください。

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