コラム

雪道での発進・停止のNG行為|初心者がやりがちな失敗例

雪道での発進

雪道や凍結した道でアクセルを踏んでも進まなかったり、ブレーキを踏んでもなかなか止まらずにヒヤッとした経験はありませんか。

冬の運転では、普段と同じ操作でも車が思い通りに動かず、不安を感じる方が多くいます。特にペーパードライバーや冬道が慣れていない方にとって、発進や停止は緊張しやすい場面です。

本記事では、雪道で発進・停止が難しくなる理由と、初心者がやりがちなNG操作、そして安全に走るための具体的なポイントについて解説します。

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雪道で”発進が難しくなる”理由

雪道発進

雪道や凍結路面での発進が難しいのは、タイヤと路面の摩擦力が大幅に低下するためです。雪や氷に覆われた路面では、タイヤが空回りして滑ってしまい、力が地面に伝わりません。

なぜ摩擦力が低下するのか

  • 雪の層:タイヤと路面の間に雪が挟まり、地面をつかみにくくなる
  • 氷の膜:気温が0℃前後になると路面に薄い氷の膜ができる
  • 圧雪:車が何度も通ると雪が固まり、磨かれたように滑りやすくなる

このような状態では、少しアクセルを踏みすぎただけでタイヤが空回りします。車は前に進まず、焦ってさらにアクセルを踏んでしまいがちですが、結果的にさらに滑ってしまいます。これが冬の発進で最も多い失敗パターンです。

「周りに迷惑をかけるのではないか」と思うことや、後続車の存在が気になるといった心理的プレッシャーが、さらに操作を急がせる原因にもなります。冬道での発進は、焦らず・ゆっくり・丁寧にが原則です。

空転・横滑りを招くNG操作

冬の運転NG操作

雪道での発進・停止時に初心者がやりがちなNG操作を確認しましょう。

NG操作①:急なアクセル操作

✖ 一気にアクセルを踏み込む
通常の感覚でアクセルを踏むと、タイヤが空回りして進めません。摩擦力が弱い路面では、タイヤが地面を蹴る力が伝わらず、回転だけが速くなります。

NG操作②:ハンドルを切った状態での発進

✖ 曲がりながら発進しようとする
ハンドルを切ったまま発進すると、タイヤが横方向に力を受けて滑りやすくなります。タイヤのグリップは前後・左右に分散されるため、前に進む力が弱まります。

NG操作③:急ブレーキ

✖ 止まりたい位置で強くブレーキを踏む
「キュッ」とブレーキを踏むと、タイヤがロックされてしまい滑ります。タイヤが回転を止めると路面との摩擦がなくなり、滑ってしまいます。
※ABS非搭載車では特に起こりやすい操作です。ABS搭載車でも、強いブレーキは制動距離を伸ばす原因になります。

NG操作④:車間距離が不十分

✖ 普段と同じ車間距離で走る
雪道では制動距離が3倍以上に伸びるため、通常の車間距離では追突の危険があります。凍った路面では摩擦力が低いため、ブレーキを踏んでも止まるまでに時間がかかります。

雪道や凍結路面では、ちょっとした操作の違いが思わぬトラブルにつながってしまいます。そのため、基本的な運転操作を丁寧に行うことが大切です。

次の動画では、ペーパードライバーや初心者が陥りやすい運転ミスと、安心して走るための具体的な対策を分かりやすく紹介しています。

安定して発進するためのポイント

OK

冬道で安全に発進するためには、タイヤを滑らせない優しい操作が何より重要です。

ポイント①:アクセルはじわりと踏む

〇 撫でるような優しさで
アクセルペダルに足を乗せたら、「ジワ〜ッ」とゆっくり踏み込みます。進み始める時はとにかくゆっくり。動き出してから徐々にアクセルを増やしましょう。

ポイント②:ハンドルはまっすぐに

〇 発進時はハンドルを切らない
曲がりたい場合でも、まずは直進で発進してから、ゆっくりハンドルを切ります。タイヤのグリップを前方向に集中させることで、滑りにくくなります。

ポイント③:スタッドレスタイヤの状態確認

〇 溝の深さ・空気圧をチェック
スタッドレスタイヤも摩耗すると性能が落ちます。溝が50%以上残っているか、空気圧は適正かを確認しましょう。プラットフォーム(溝の中の突起)が見えたら交換時期です。

安全に停止するためのブレーキ操作

ブレーキ操作

冬道での停止は、早めの減速と優しいブレーキングが基本です。

手順①:エンジンブレーキで減速開始

〇 アクセルを離してエンジンブレーキを効かせる
止まりたい場所が見えたら、少し手前でアクセルを離し、エンジンの力を使ってゆっくり速度を落としましょう。ブレーキは、最後にやさしく使うのがポイントです。

手順②:ブレーキ操作の基本

冬道では、ブレーキのかけ方を車の仕様に合わせて使い分けることが大切です。
まずは、ご自身の車がABS搭載車かどうかを確認しておきましょう。

非ABS車の場合(ポンピングブレーキ)

ABSが搭載されていない車では、タイヤをロックさせないことが最優先です。
一度に強く踏み込まず、以下の動作を繰り返す「ポンピングブレーキ」を行いましょう。

  • 軽く踏む
  • 少し緩める
  • 再び軽く踏む

タイヤが回転し続けることで、路面とのグリップを保ちながら減速しやすくなります。

ABS搭載車の場合

ABSが搭載されている車では、強く踏み続けてOKです。
ブレーキを強く踏むと「ガガガッ」と振動を感じることがありますが、これはABSが作動しているサインで、異常ではありません。

ただし、ABSがあっても雪道や凍結路面では止まるまでに時間がかかります。
十分な車間距離を確保したうえで、早めに減速することが重要です。

手順③:止まる直前はさらに優しく

〇 完全に止まる直前はブレーキを少しずつ緩めながら、ゆっくりと停止する
最後に強くブレーキをかけてしまうと、雪道では滑りやすくなることがあります。「そっと止まる」気持ちで、なだらかな減速を意識すると安心です。

車間距離の目安

路面状態推奨車間距離
乾燥路面前の車が通過してから2秒以上
雪道乾燥路面の約3~4倍
凍結路面乾燥路面の約8~10倍

雪道では制動距離が伸びるため、十分な車間距離が必要です。

冬に慣れていない人のための練習法

不安をやわらげる講習

冬道の運転技術は、実際に走って体で覚えることが最も効果的です。

練習法①:広い駐車場で発進・停止を繰り返す

〇 人や車が少ない時間帯に練習
アクセルやブレーキの感覚は、広く、落ち着いた環境で少しずつ身につけることが大切です。
なお、施設の駐車場など私有地で練習する場合は、必ず管理者の許可を得たうえで、安全に配慮して行いましょう。

練習法②:生活道路を低速で走る

自宅周辺の道を時速20km以下のゆっくりした速度で走る
いつも通る道の中で、日陰や橋の上、交差点など、凍りやすい場所を意識して確認します。カーブでは無理をせず、「この道は慎重に走った方がよい」と感じるポイントを知っておくことが大切です。

練習法③:マイカーでの練習が重要

〇 普段乗る車で練習する
教習所の車ではなく、自分の車で練習することで、ブレーキの効き方・アクセルの反応など車の特徴がわかります。自宅の駐車場・職場までの道など、身近な環境で学べることも大きなメリットです。

練習法④:プロと一緒に走る

〇 出張講習で生活道路を走ってみる
フレスタ安全運転教習所の出張講習では、元白バイ隊員監修のカリキュラムで、冬道の運転を基礎から学べます。

出張講習のメリット

  • 自宅周辺の凍りやすい場所を一緒に走れる
  • マイカーでタイヤ・視界・暖房の特徴を把握できる
  • 補助ブレーキを持参するので、万が一のときも安心
  • なぜ滑るのか、なぜこの操作が必要なのかを丁寧に説明
  • 「優しい指導」だけでなく、的確なアドバイスも行います

冬道の運転では、自分ではなかなか気づきにくい運転の習慣が、戸惑いや不安を感じるきっかけになることがあります。的確なアドバイスを受けながら、より安全な運転の仕方を知ることで、落ち着いて運転できるようになっていきます。

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不安を自信に変えるために

冬の運転で感じる不安や恐怖は、「気持ちの問題」だけではありません。雪道や凍結路面では、路面とタイヤの摩擦力が低下し、車がいつも通りに動きにくくなります。だからこそ、なぜ滑るのかを理解し、どう操作すれば安全かを知ることが、不安を減らす第一歩になります。

一つひとつの対策を実践すれば、冬道での安全度は確実に上がります。そして何より「生活道路×マイカー」で練習することで、理論だけでなく体でも理解できるようになります。

冬の道路環境に合った運転は、ひとりで身につけるよりプロと一緒が安心です。フレスタの初回体験講習なら、生活道路で安全な冬運転を丁寧に練習できます。

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