初心者がアクセル・ブレーキの踏み間違いをする原因や対策について解説

運転免許を取り立てだったり、日頃から運転をしなかったりといった運転初心者は多いと思います。
久しぶりに運転をする際、通行人や対向車、道路標識などさまざまな要素に注意しなければなりません。
特に、アクセルとブレーキの踏み間違いについては大事故につながる可能性がありますが、なぜ発生するのでしょうか。
本記事では、初心者がアクセル・ブレーキの踏み間違いをする原因や対策について解説します。
初心者がアクセルとブレーキを踏み間違える原因
初心者がアクセルとブレーキを踏み間違える原因として、下記が挙げられます。
パニックになり踏み間違える
初心者は運転中に予想外の状況に遭遇すると、焦ってしまい、無意識にペダルを踏み間違えることがあります。
急に人が飛び出してきたり、進入禁止に気付かなかったりすると、思わずパニックに陥ってしまいがちです。
事故の統計で見ると、大通りや幹線道路ではなく、駐車場でアクセルとブレーキを踏み間違える人が多い傾向にあります。
注意が散漫している
運転に慣れていないときは周囲の状況を確認するのに精一杯で、ペダル操作への注意が散漫になりがちです。
運転手は運転に集中できる環境を整えてから運転に臨む必要があり、運転中は運転以外に気を取られてはなりません。
ベテランドライバーでも、スマホを操作しながら運転するなどの「ながら運転」により、注意が散漫することがあります。
頻繁にペダルを踏み替えている
運転に慣れていない状況では、アクセルとブレーキを頻繁に踏み替えることが多くなります。
頻繁に踏み替えてしまうと現在どちらのペダルを踏んでいるのかが分からなくなり、結果事故につながる恐れがあるのです。
運転初心者は足元を見る余裕がないことが多いため、頻繁にペダルを踏みかえてしまう可能性が高い傾向にあります。
踏み間違いが多い場所
先述の通り、踏み間違いが多い場所としては大通りや幹線道路ではなく、駐車場が特に多い傾向にあります。
駐車場では狭い空間で細かい操作が求められるため、焦ってしまい誤操作をしてしまうケースが増えています。
自宅であれば自己処理で解決しますが、店舗などの駐車場で事故があった場合は損害賠償が発生することがあるため注意しましょう。
踏み間違いによる事故の割合
警視庁の調査によると、踏み間違いによる事故の割合は、平成23年から27年にかけて65歳以上が多いと発表しています。
下記のように、65歳以上の踏み間違いによる事故が、全体の7割から8割程度を占めます。
平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | |||||||
件数 | 構成率 | 件数 | 構成率 | 件数 | 構成率 | 件数 | 構成率 | 件数 | 構成率 | 件数 | 構成率 | |
65歳未満 | 13 | 27.70% | 2 | 7.40% | 16 | 29.10% | 9 | 23.10% | 8 | 13.80% | 48 | 21.20% |
65歳以上 | 34 | 72.30% | 25 | 92.60% | 39 | 70.90% | 30 | 76.90% | 50 | 86.20% | 178 | 78.80% |
しかし、2割から3割程度が65歳未満による事故であることから、何歳であっても運転中に油断してはなりません。
参考ページ:警視庁ホームページ「 自動車運転者(第1当事者)の年齢層別のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いに係る死亡事故件数の推移(平成23~27年)」
踏み間違いを防ぐ対策
踏み間違いが怖い人は、下記の対策を実践してみましょう。
正しい姿勢で運転
運転席に深く腰掛け、ハンドルとペダルの位置を調整して正しい姿勢で運転することで、誤操作のリスクを減らせます。
運転に集中する
運転中のスマートフォン操作や会話といった「ながら運転」を控え、運転だけに集中できる環境を用意することが重要です。
特に停止前、発進時には気をつける
停止や発進時にはゆっくりと慎重にペダル操作を行い、慌てず確実にブレーキを踏む習慣を身に付けましょう。
踏み間違いを起こさないコツ
運転初心者は下記のコツを習得することで、アクセルとブレーキの踏み間違いに関するリスクを低減できます。
発進時のアクセルはゆっくり踏む
発進時に急加速を防ぐため、アクセルをゆっくり踏むような習慣を身に付けましょう。
ブレーキペダルの真下にかかとを置く
ブレーキペダルの真下にかかとを固定して、そこを支点としてアクセルとブレーキを踏み分けることで、間違いを減らせます。
クリープ走行を習慣付ける
AT車の場合、アクセルを踏まなくても車が動く「クリープ走行」が可能なため、渋滞時などはブレーキにだけ集中できます。
おわりに
本記事では、初心者がアクセル・ブレーキの踏み間違いをする原因や対策について解説しました。
運転初心者はパニックに陥る、注意が散漫している、頻繁にペダルを踏み変える傾向があるため、踏み間違える可能性が高いです。
正しい姿勢を維持して運転に集中する、停止前や発進時には気をつけるなどで、踏み間違いを減らせます。
また、発進時のアクセルはゆっくり踏む、ブレーキペダルの真下にかかとを置く、クリープ走行を習慣付けることも重要です。
運転初心者は、「ゆっくりスタート」を心がけて運転しましょう。
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